内部環境の変化は、最も単純にはその労働の年齢構成の上昇であり、これによって職能システムは経験や年功の要素を一層強く組み込むことになる。あるいは従業員の学歴の上昇であり、これによってホワイトカラーとしての昇進と昇給の期待を叶えることが、一層強く要請されることになる。いずれにせよ、職能資格制度に付着するコストの増大は不可避となる。ここからの帰結がコスト削減の圧力であれば、次に見るように、現在導入されつつあるさまざまな制度変更の大半はこれを目的にしたものといってよい。
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さらに、より根本的な内部環境の変化は、資本と労働の行動の変化である。詳しい議論は後に回すとして、もしこの二つが変化するのなら、それは既存のシステムを内部から変動させる根本的な要因となる。他方、日本型雇用システムのもう一つの変動は、外部環境としての市場と技術の変化に起因する。既存の日本型雇用システムにとっての外部環境、すなわち市場と技術は次のようなものであった。その市場は、標準化された製品の価格競争ではなく、品質や機能の非価格競争や、多様化された製品の開発競争を条件とするものであった。