運悪く、業績が大きく傾いた会社に勤めている場合、社員はどうしたらいいのか。過去十数年くらいを振り返り、なおかつ今後を展望すると、「絶対に大丈夫な会社」といえる会社は多くない。一流といわれる企業で、大企業であっても、ビジネス環境の逆風と二、三の不運が重なると、存亡の危機に立たされる。実は、本当に絶対に大丈夫といえるくらいの余裕を持っている会社は、株主の立場から見ると、資本を有効に活用していない会社でもある。
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つまり、立派に経営されている会社はまたそれなりに、将来は「絶対に大丈夫」というわけではない。従って、以下の話はいずれの読者にとっても他人事ではない。傾いた会社に勤めていること自体でストレスの多い毎日となることが多いのだが、会社の先行きがいよいよまずいと判断した場合、会社がつぶれる前に転職する方がいいのか、会社がつぶれてから転職する方がいいのか、どちらなのか。ズバリ答えると、できるなら、会社がつぶれる前に転職する方が断然いい。会社がつぶれて無職の状態になると、もちろん経済的に困るし、転職先を探すうえでも不利になる。こちらが急いで就職したいと思っている一方、採用する側は、相手の足下を見ることができる。これは、給与などの条件交渉上不利な要因だ。勤め先が無事であれば、現在の年収をもとに交渉できても、無職・無収入になると、相手の言い値に従わざるを得ないことが多い。