パートやアルバイトで働くのは、望ましい働き方ではない。いつから、そんなことが真剣にいわれるようになったのであろうか。長い間、パートといえば、主婦パートであった。育児が一段落して、時間的に余裕がうまれた専業主婦が、家計の補助やプチ社会復帰のために仕事に出るというのが、典型的なパートのイメージであった。パートやアルバイトといった非正社員で働くことは、その原像を見る限りにおいては、社会的な問題としてとりあげる必要のないことであった。
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しかし、そのうち、生活のためにパートで働かざるを得ない人が増えてきた。シングルマザー、すなわち離婚や死別により夫がいないが、扶養しなければならない子どもがいる女性は、こうしたパートとして働いた。最近では、ジングルファーザーも多い。リストラされて正社員としての就職ができない男性がパートで働くという例も増えてきた。また、学校を卒業しても、正社員になることができないために、仕方なくアルバイトをする人も増えている。彼ら・彼女らは、「フリーター」と呼ばれている。「フリーター」は、学卒時に就職氷河期にぶち当たった若者の間に大量に発生した。そのなかには、仕事の意欲を失い、「ニート」になってしまった人もいる。こうしたパート、アルバイトの働き方は、その原像とは違い、社会的な問題としてとりあげるべきことと考えられるようになってきた。大人であるのに経済的に自立できていない、という新たな貧困問題が生じてきたのである。